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コーチとして組織のリーダーと関わる中で、私は部下力の重要性に気づきました。
この世に完璧なリーダーなどいない。リーダーに欠落しているものを補う部下の当事者意識がチーム力を左右するのだと。
そんな私の現場感覚を、10数年前に体系的に解き明かしていたのが、ロバート・ケリー教授(米国カーネギー・メロン大学)の研究です。組織が出す結果に及ぼすリーダーの影響力は、平均して2割に過ぎないということを調査で実証したのです。つまり8割はリーダーのもとで活動する部下たち、フォロワーの出来、不出来によって決まるのです。
同氏はリーダーシップと裏表の関係にある「フォロワーシップ」という概念を提示し、フォロワーによるリーダーへの関与の在り方が、いかに重要かを説明しています。これは「指導力革命」(プレジデント社)として日本でも発売された著書で紹介されましたが、既に絶版となっています。
私は執筆にあたって、「フォロワーシップ」に関する情報を集めました。しかし思いのほか、情報が少ないことに衝撃を受けました。これほどリーダーシップに関する書物や開発プログラムが溢れかえっている一方で、リーダーシップの裏側にあるもう一つの概念、「フォロワーシップ」が軽視されているのではないか・・・。当初から抱いていた思いが、徐々に確信へと変わっていきました。
今こそ、部下力が必要だ。
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